2015年2月17日

生まれもった歯を本来の美しい歯並びに

治療技術

生まれ持った歯の中に、抜いてもよい歯などありません。歯にはそれぞれの役割があり、1本欠けただけでもあごや身体全体に悪い影響を与えてしまうのです。当院の矯正治療技術は、患者さん一人ひとりがもつ本来の美しい歯並びを取り戻すための機器を取り入れ、世界標準の治療法により、ほとんど抜歯することなく歯列矯正することを可能としています。

デジタル口腔内スキャナー「iTero Elemant」の導入治療技術
当院では、デジタル口腔内スキャナー「iTero Elemant」を導入しています。MOOテクニックにより整えた歯列を3Dスキャンし、型採りをすることなく精密で非常にフィッティングのよいマウスピース型矯正歯科装置を作り上げます。

iTero Elemantについてもっと詳しく

取り外し可能で負担の少ないマウスピース型矯正歯科装置を採用治療技術
マウスピース型矯正歯科装置とは、透明なマウスピース(アライナー)を装着することによって患者さんの歯並びを整えていく治療法です。この治療を行うには、精度の高い歯型を採ることが重要です。当院ではiTeroを使用することにより、従来行われていたシリコンによる型採りとは比較にならないほど精確な歯型を製作して治療を行っています。

このマウスピースは患者さんの歯並び改善の段階に合わせて作っていくもので、装着していても負担が少なく、また自分で取り外しが可能なので、歯みがきなど矯正中のお手入れも普段と同じようにできるのが特徴です。今後、マウスピース型矯正歯科装置による矯正治療は世界標準になっていくことでしょう。

マウスピース型矯正歯科装置についてもっと詳しく

MOOテクニックによる奥歯を中心に考えた治療治療技術
MOO(Molar Oriented Orthodontics)テクニックとは「奥歯に基づく矯正治療」という意味で、奥歯のあるべき位置を中心に考え、安定した噛み合わせと調和のとれた美しさに整えることを目的としています。

MOOテクニックについてもっと詳しく

奥歯を正確にコントロールすることで抜かずに治す治療技術
MOOテクニックによる矯正は、単に歯列を側方拡大したり無理矢理に歯を並べたりするというものではなく、筋肉とのバランスを取りながら奥歯の位置を立て直すものです。そうすることによって、噛み合わせが長期的に安定し、機能的にも審美的にも調和のとれた歯列ができるのです。

もちろん、どうしても抜かなければならない場合もあります。その場合には懇切ていねいにご説明いたします。

非抜歯矯正についてもっと詳しく
 

iTero Elemant(デジタル口腔内スキャナー)

iTero

世界基準の歯型を採る方法
iTero Elemant(アイテロ エレメント)は患者さんのお口の中をレーザーでスキャンし、シリコンなどの印象材を使わずに非接触で高精細に歯型を採り、デジタルデータにして利用するものです。
シリコン印象に比べて精密度が優れており、歪みも少なくなりました。それはすなわち、患者さんがマウスピースを装着したときに従来より違和感が少なくなったということを意味します。

患者さんに我慢を強いない方法iTero
これまでの歯型採得では、ドロドロしたシリコンを患者さんのお口に押しつけ、シリコンが固まるまでの間じっとしていなければなりませんでしたが、iTero Elemantの光学印象ではスキャン撮影を何回かに分け、のどへの接触が減ったことによって苦しさが減少しました。

安全な方法
iTero Elemantは光学式スキャナーなので、当然ながら放射線を使用していません。また、シリコンを使用しないので、従来の型採りのように誤嚥するという危険性もありません。歯の動揺がある方やブリッジなどでアンダーカットの大きな部分のある方や、お子さんでも安心して歯型の採得が可能です。

できあがりが早い方法
スキャンしたデータは、すぐにインターネットを通じてアメリカに送信され、治療シミュレーションが開始されます。そのため、従来はできあがるまでに2週間程度かかっていた治療シミュレーションの作成が2~3日程度でに届くようになりました。


 

マウスピース型矯正歯科装置

インビザライン

マウスピース型矯正歯科装置とは、アメリカで1998年に開発されたマウスピース型矯正装置を使った矯正治療システムです。その後、2001年にヨーロッパで導入が始まり、オーストラリア、香港、アジア、韓国と導入され、日本には2006年から導入され始めました。今後は世界的にもマウスピース型矯正歯科装置による治療の割合が増えていくことと思われます。

MOOテクニックとの相性がよい矯正法
MOOテクニックは、奥歯を中心に考え、安定した噛み合わせと調和のとれた美しさに整えることを目的とする矯正治療です。そのため、奥歯の移動や倒れた奥歯をもとの状態に立て直す効果が期待できるマウスピース型矯正歯科装置は、MOOテクニックと非常に相性のよい矯正器具だと言えます。

透明なマウスピース(アライナー)を使った矯正法インビザライン
マウスピース型矯正歯科装置は、インビザライン(薬機法対象外)・アライナーという取り外しができる透明な装置を使います。矯正装置が透明なので目立たず、周囲に気づかれずに矯正治療が行えるなどメリットがあります。営業や接客業など、人前に出る仕事をしている人も気軽に治療を受けることができます。

発音に影響なく、歯のお手入れも簡単
装着していても発音に影響がありません。また、ご自身で取り外しができるので煩わしさもありません。歯みがきやフロスなど、矯正中の歯のお手入れも普段と同じように行えます。

食べたいものが食べられる
食事のときは装置を外せるので、これまでの矯正装置のように食事のたびに食べ物が装置にからみつく煩わしさがありません。いつもと変わらず食事を摂ることができます。

金属アレルギーの不安も解消インビザライン
マウスピース型矯正歯科装置のマウスピースはプラスチックでできているため、金属アレルギーを引き起こす心配がありません。

iTero Elementとの密接な関係
マウスピース型矯正歯科装置にとって最も重要なことは、精密な歯型のデータをとることです。iTero Elementによって歯型を精密にデータ化することで、フィッティングがよいマウスピースを製作することができるのです。

マウスピース型矯正歯科装置を使った治療の流れ
マウスピース型矯正歯科装置を使った治療は、まず治療開始時にiTero Elementを使って歯の移動を三次元的にシミュレートします。その際、各ステップのアライナーを最終的なものまですべて一度に製作します。その数は15~80枚ほどとなりますが、1~1.5か月ごとに来院いただき、交換はおおよそ2週間ごととなります。

マウスピース型矯正歯科装置とは

スマイルオン矯正歯科ではマウスピース矯正治療の装置を使用しております。
マウスピース矯正装置は世界では大小60以上もの会社が販売しており世界一般的にはアライナー矯正装置と呼ばれることが多いです。

その中でもインビザライン(薬機法対象外)は世界最大の米国アラインテクノロジー社のアライナー矯正装置でこれまでに全世界で500万症例以上が治療されています(2018年10月現在)。

しかしながら現在のところ日本ではこのマウスピース型矯正歯科装置は厚生労働省の医療機器として薬事承認されておりません。
日本で薬事承認の矯正装置と認められるには、薬事承認されている材料を使って日本の歯科医師自身あるいは歯科医師の指示のもとに日本の歯科技工士が作るか、既成品であればそれそのものが薬事承認されていなければなりません。

マウスピース型矯正歯科装置は歯科医師が患者さんに合わせて細かく処方してつくるもので、材料のプラスチックシートそのものは薬事承認されており口の中に入れて問題のあるものではありませんが、海外にあるアラインテクノロジー社で作るので、薬事法の認める医療機器とはならず、医療機器法対象外ですので医薬品副作用被害救済制度の対象ともなりません。
使用する歯科医師の責任において使われるものとなります。

以上の事情から、日本においてマウスピース型矯正歯科装置で治療をする場合、歯科医師はこれらのことを患者に説明し、同意をもらう必要があります。
スマイルオン矯正歯科ではマウスピース型矯正歯科装置による矯正歯科治療を行う場合、すべての患者さんで書面にて以上のことを説明し、同意を得てから治療を行なっています。

 

MOOテクニックとは

MOOテクニック

MOO(エム・オー・オー : Molar Oriented Orthodontics)テクニックとは「奥歯に基づく矯正治療」という意味です。奥歯を中心に考え、安定した噛み合わせと調和の取れた美しさに歯列を整えることを目的としています。

MOOテクニックは、まず筋肉とのバランスを取りながら奥歯を立て直します。その結果、幅の広いアーチとスペースを確保することができ、歯を抜く必要がなくなるケースが増えます。

またMOOテクニックにより、整った歯並びだけでなく安定したバランスのよい噛み合わせが得られます。さらに、奥歯と筋肉のバランスが整うため魅力的な笑顔につながり、機能的にも審美的にも良好な結果が期待できます。

【MOOテクニックのポイント1】奥歯が重要
MOOテクニック●奥歯に注目する矯正治療です
一般に、矯正治療では、前歯などの見えやすい歯並びが注目されます。しかし、前歯を中心に考えて矯正をしていくと、足りないスペースを補うために抜歯が多くなります。

一方奥歯に注目すると、奥歯は前や内側に倒れ込んでいるケースが多く、その結果、ほかの歯に影響を与え、前の歯が飛び出したりデコボコになったり、さまざまな問題が生じることがあります。

抜歯して矯正治療を行って前方の歯並びを整えても、奥歯が倒れたままでは長期的に見て安定性に不安が残ります。MOOテクニックでは、奥歯を立て直すことから幅の広いアーチとスペースを確保して、歯列全体を整えていくことができるのです。

【MOOテクニックのポイント2】安定した噛み合わせ
MOOテクニック●噛み合わせなどの機能的な問題も改善し、患者さんの健康を守ります
矯正は、歯並びを整え、見た目をよくするだけの治療ではありません。当院では、上下のあごの骨と噛み合わせの状態、頭蓋骨と顔全体のバランスなど、総合的な症状の分析を行い、噛み合わせなどの機能的な問題を改善することにも力を入れています。

ボストン大学のDr.N.Cetlinは、MOOベースの治療法で、傑出した長期安定性を示すことを明示しました。

Cetlin NM, Spena R, Vanarsdall RL Jr.
Nonextraction Treatment. In,Orthodontics: Current Principles and
Techniques. Edited by Graber TM,Vanarsdall RL Jr. Third ed. 2000. 749-777.


上下の歯が正常に噛み合い、噛み合わせたときにあごの関節の位置や動きが安定している状態を目指します。

●噛み合わせは、歯と身体の健康に関わります
噛み合わせが悪いと、ものを噛んだときの力のかかり方が不均等になるため、一部分の歯だけに大きな負担がかかることもあります。その結果、その歯がもろくなり、むし歯や歯周病にかかるリスクも高まります。

また噛み砕く力(咀しゃく力)が落ちて消化器官に余計な負担がかかったり、あごの発育に好ましくない影響を与えたりすることもあります。将来にわたって歯と身体の健康を維持するためにも、矯正歯科治療はとても役立つのです。

【MOOテクニックのポイント3】素晴らしいスマイル
MOOテクニック●筋肉とのバランスを整え、きれいなスマイルを目指します
歯列や噛み合わせなどを矯正することによって奥歯と筋肉のバランスが整うため、顔全体のバランスもよくなり、魅力的な笑顔につながります。

出っ歯で口元が突出していたり受け口で下唇が突き出ていたりしている場合も、矯正治療により改善し、横顔のラインがバランスよく整います。

【MOOテクニックのポイント4】非抜歯志向
MOOテクニック●何が何でも歯を抜かないということではありません
生まれもった歯を大切にしたいという想い、また奥歯を中心に考える矯正の特性により、結果的に非抜歯での矯正治療結果が高くなる傾向にあります。

しかし、場合によっては抜歯をせざるを得ないこともあります。そのような場合は、最初に奥歯の立て直しと噛み合わせの確立を行ったあと、患者さんとご相談の上で、一人ひとりにあった結果が得られるように、歯を抜くか抜かないかの診断をします。


 

笑顔と健康を促進する非抜歯矯正

非抜歯矯正


当院の矯正治療は、Dr. ノーマン・セトリンによって生み出され、その弟子のDr. グリーンフィールドによって体系づけられたコーディネーティッドアーチデベロップメント(CAD)テクニックから発展した「MOOテクニック」と呼ばれるものです。当院の院長は、日本に3人いるMOOテクニックを提唱するリーダーの1人です。

院長篠原は、2人の盟友、有本博英先生、賀久浩生先生とともに、2011年秋、『非抜歯矯正治療- Molar Oriented Orthodonticsの実際(医歯薬出版社刊)』を出版しました。
『成人患者急増という現場では抜歯もまた避けられない傾向になるのもまた事実である』という言葉とともに、元日本矯正歯科学会会長の福原達郎先生より推薦文をいただいています。

日本非抜歯矯正研究会のマスターメンバーです非抜歯矯正
当院の院長は非抜歯による矯正治療を学ぶため、非抜歯治療率98.5%というDr. グリーンフィールドに直接教えを乞いました。その後、日本非抜歯矯正研究会を立ち上げてマスターメンバーとなり、日本非抜歯矯正研究会はもとより、アメリカ矯正歯科学会、非抜歯矯正歯科国際大会での招待講演などを行っています。

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